全国ご当地お雑煮歌留多

徳島

おだし:煮干し
おもち:(使いません)
レア度:★★★

レシピ

二人分
エネルギー237kcal 食塩相当量 1.6g (一人当たり)

● 煮干しだし 400ml
● 薄口しょうゆ 大さじ1(18g)
● 岩豆腐(木綿豆腐) 2丁
● サトイモ 50g
  • ① 岩豆腐は縦半分に切る。
  • ② サトイモは洗って皮をむく。
  • ③ 鍋にサトイモと煮干しだしを入れ、軟らかくなるまで煮る。薄口しょうゆで味を整える。
  • ④ ③をお椀に盛り、豆腐をのせる。

調理のポイント

④の際、器にサトイモ3つを入れ、その上に2つの豆腐を十字に重ねて置きます。

お雑煮にまつわる豆知識

このお雑煮が食べられているのは、徳島県北部の山間部に位置する三好市の祖谷(いや)地方。とくしま88景に選定された「祖谷渓谷」や「祖谷温泉」がある観光地です。

具材はなんと、丸いサトイモと祖谷地域特産の岩豆腐のみで、もちがありません。このもち無し雑煮が伝統として残っているのは、全国的にも大変珍しいです。

 

もち無し雑煮

一説によると、このもち無し雑煮は1000年近くも昔から伝わっているとのこと。
山間部なので畑はできても、お米やもち米を作ることが難しかった祖谷地方。神様に出すお雑煮には自分たちで作った作物を入れるため、もちでは無く、畑でとれた大豆を入れてました。
その後、平安時代末期にこの地域を訪れた安徳天皇の「大豆は豆腐に」という言葉から、豆腐が乗ったお雑煮が生まれたといわれています。

豆腐を十字に置く盛り付けは、平家が戦で刃を交えた様子を表しているといわれており、「うちちがえ雑煮」とも呼ばれています。

 

徳島の食文化・ローカルフード

徳島の郷土料理として、祖谷地方の「そば米雑炊」も知られています。
米がとれない地方なので、「そば米」という、そばの実を茹で殻をむいて乾燥させたものが使われています。そばの実のプチプチとした歯ざわりが、通常の雑炊とは異なる味わい。
現在では徳島県民の日常のおかずとして、季節を問わずに食べられています。


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