全国ご当地お雑煮歌留多

三重

おだし:かつおぶし・昆布
おもち:角 煮る
レア度:★★★

レシピ

二人分
エネルギー211kcal 食塩相当量 4.2g (一人当たり)

● かつお昆布だし 500ml
● 赤みそ 80g
● 角もち 2個(100g)
● 大根 100g
● サトイモ 80g
  • ① 大根は皮をむいて輪切り、サトイモは丸く皮をむく。
  • ② かつお昆布だしを鍋で温め、角もちと①を入れ、軟らかくなるまでゆでる。
  • ③ 赤みそを溶き、具材が真っ黒になるまで煮込む。

調理のポイント

だしと赤みそは、最初から分量通りを煮込むのではなく、煮込みながら随時足していきます。
作り置きをし、食べる際に水やだしで薄めても美味しく頂けます。

お雑煮にまつわる豆知識

三重県のお雑煮文化の特徴は、県内でも様々なお雑煮が混在していること。

例えば具材も、具だくさんでハマグリが入ったもの、小豆が入ったものなどもあります。

三重県内のご当地雑煮

だしの種類では、
・北勢・伊賀北部・南勢、東紀州では、すまし仕立て。
・中勢・伊賀南部では、みそ仕立て。
・鳥羽では、小豆汁仕立て。

もちも
・南勢志摩や伊賀では、丸もち。
・その他の地域では、角もち。
とバラエティに富んでいます。特に、伊賀の阿山地区では、「花びらもち」というお雑煮専用のもちがあります。てのひらで伸ばした花びらのような形をした珍しいもちです。

また、もちの調理も、丸もち文化圏は圧倒的に煮ることが多いのですが、焼くことも多いです。

 

濃縮みそ汁風雑煮

レシピで紹介したお雑煮は、津市近辺で食べられている「凝縮みそ汁風雑煮」です。
大根やサトイモを赤みそでコトコトと煮込み、ぎゅっと凝縮させてから、薄めて食べるという、なんとも珍しいお雑煮。
農耕文化であったこの地域は、農作業で忙しいので、時間がある時に作り置いておき、食べるときに水を足して温めるだけにしておくという、とっても合理的なお雑煮が発展した、と言われています。

 

三重の食文化・ローカルフード

他のみそを使った郷土料理に「豆腐田楽」があります。

江戸時代に流行したという豆腐田楽は、硬めの豆腐をこんがり焼いてその上にみそをつけて食べる料理。古くから豆腐作りが盛んだった伊賀の豆腐田楽は、中までじっくり焼き上げ、山椒の香りが漂う伊賀の玉みそをのせた香ばしい風味が特徴。美味しくてヘルシーな郷土の名物料理です。


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